キャッシュレスさん12

⚫︎年齢　3歳年上
⚫︎仕事　IT系　
⚫︎見た目　顔が濃い&大きい　
⚫︎出会い　マッチングアプリ

美術館デート

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美術館のスペースを広ーく使った企画展

いくつもの小部屋に作品を置くことで構成されているんですが、部屋を出てもまた部屋！というのが延々と続くようでした。

ゴールの見えない迷路のような…。

でも、作品が少なくてすぐに鑑賞し終わるよりも見応えがあっていいかなと思います。

絵を見ながらその絵の感想を言ったり、関係のない雑談をしたりしながらの美術館散歩。

しかし、後半はそうはいきませんでした。

前半の和やかさは徐々に失われ、疲れてきたのかキャッシュレスさんの口数が減ります。

昔の写真が飾ってあるコーナーに、二人とも行ったことのある国の駅風景がありました。

マル「あー、旅行のときにこの駅通りました！キャッシュレスさんもここに行かれました？」
彼「……。(無言、というか聞いていない)」

こういうのが増え、面白いぐらい反応が素っ気なくなりました。

最初はゆっくり周っていたキャッシュレスさんですが、いつの間にか歩調も速くなりました。

あー疲れた、しんどいな〜
早く出口にたどり着かないかな〜
と、考えているのが伝わってきます。

わたしは結構頑張って喋りかけていましたが、途中から面倒くさくなりました。

彼に気を遣ってどうにか楽しい時間に戻そうとするとこっちまで疲労困ぱいしてしまいます。

そして、キャッシュレスさんとのデートではなく、この展覧会を楽しもうという頭に切り替わりました。