県境さん4
⚫︎年齢 1歳年下
⚫︎仕事 海外営業
⚫︎見た目 鼻が高い
⚫︎出会い マッチングアプリ
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わたしが無駄なエピソードを話しすぎてしまったせいで、既に若干引かれています。
が、このあとさらに引かれることになります。
県境さんの東北一周旅行の話の続きを聞いていました。
彼「一応は旅行仲間の4人で周ってたんですけど、途中から遅れて合流する奴がいたり半日抜けたりする奴がいたりで自由な旅行でした」
マル「半日抜けてその人はどこ行ってたんですか?」
彼「あ〜…そいつは地元の女の子と仲良くなってしばらくどっかに行っちゃいました」
マル「それってお持ち帰りってことですか?」
彼「多分そうですね。僕らは友だちを応援しようってなって快く送り出しました!」
県境さんの友だちはちゃっかりご当地の女の子をナンパして、やることをやっていたみたいです。
旅先でハメを外して手を出したのかもしれません。
しかし、そういう人は普段から付き合ってもいない女性と都合良く遊んでいそうです。
今までの会話からは県境さんにチャラさを感じませんでした。
けれど、そんなチャラい人と仲良くしている県境さんも実は類友なのかもしれません。
もしかしたらヤリモクなのかもしれないと思うと、どんどん疑心が膨らみます。
わざわざ街コン会場である居酒屋に向かった話も、チャラさゆえのエピソードな気がしてきました。
割り勘でお会計をして大衆居酒屋を出ます。
散歩がてら遠回りをして駅方面へ歩いていました。
途中でグーグルマップを見ながら道を確認します。
その時にわたしのスマホ画面を覗き込む県境さんの顔がとても近いのです。
タイプの人が至近距離にいるドキドキ
ヤリモクかもしれないという疑いの目
その2つが同時にきて頭の中がこんがらがっています。
そして途端に自信がなくなってきました。
押しに弱くもないわたしは、付き合ってもいない人に誘われても付いて行かないです。
しかし、好みの見た目でなおかつ話も面白い県境さんならどうだろうと考えます。
絶対に流されないと言い切ることができるか、やはり自信がありません。
でも絶対に流されたくないと思うわたし…
誘われることそのものを回避しようという頭が働きました。
歩いているときに一瞬だけ手が触れると、すごい勢いで手を引っ込めました。
そしてそのあとはずっと軽く前で腕を組みながら足を進めました。
県境さんは手を繋ごうとしたわけでもなんでもないと思います。
ほんの一瞬手が当たったにすぎません。
ただ、手を繋がれてしまうとその後のステップをかわせるか不安なのです。
そうして不自然でぎこちない動作に…
自意識過剰なその日の自分が恥ずかしいです。
そしてなにを焦ったのか、ガードの固さをアピールする体験談を前置きもなく口走ってしまいます。
「繁華街の近くに住んでいたときに飲んだ流れで家に来ようとする男の人がいたんですけど、断固拒否して一人で帰りました」
いきなりこんなことを聞かされて県境さんも困ったことでしょう。
警戒心マックスの謎の態度を目の当たりにして、完全に「ナシ」判定に傾いたと思います。
県境さんは最後まで笑顔を絶やさず接してくれました。
別の電車なのにわたしの乗る電車の改札まで送ってくれました。
お礼のメールも届きました。
でももうわたしとデートしてくれることはありませんでした。
今後の教訓ができました。
・この人にならなんでも喋れるとすぐに認定しない
・内心では警戒心をしっかり持ちつつそれをむき出しにしない
外見がどストライクの県境さん、たった1回のデートで泣く泣く終了です。